公団将監団地
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完成:1973年(昭和48年)
戸数:640戸
撮影:2010年9月
地図
「仙台に公団最北端の給水塔がある」
と教えてもらい、行ってきました!
仙台市営地下鉄南北線、泉中央駅からバスで5分ほど。公団将監(しょうげん)団地です。
2つの街区で構成されています。まずは1街区から。
住棟壁画蒐集の大家であるmineSOTAさんが教えてくれただけあって、壁画が豊富です。
物憂げなネコ。
寂しげなバンビ。
背中に哀愁漂うリス。
…なんだかここの壁画、ちょっと他の団地とは雰囲気が違います。
いろんな団地の壁画を見てきましたがちょっと独特。
この犬とヒヨコもいい塩梅。
ちなみに階段室はこのように寒冷地仕様で窓が付いてます。
鳥の向いている方向が2街区。
1街区と2街区の間は車道になっています。
南北軸に配置された住棟こそないものの、これも囲み型配置の一種でしょう。
ユニークな住棟配置。
ずらり並んだこの眺めは壮観。
囲みの内側は定石どおり公園。
塗り替えが終わったばかりなのか、遊具の色が鮮やかでした。
最近数が減ってきている灰皿。かわいい形。
2街区の壁画は超写実的な牛と馬!
ホントにこの団地の壁画は独自路線を突っ走ってます…。
と、ここまでやってきてお気づきの方もいるかと思います。
そう。給水塔がまだ出てきてません。
日本給水党なのに!
しかし、1街区と2街区を紹介しましたが、どちらの住棟配置図にも給水塔の表記はありません。
つまり給水塔は1街区にも2街区にもないのです。
ではどこにあるのか。
住棟の向こう、ではなく韓国料理屋の向こうに給水塔が頭を覗かせてます。
ありました。
しかしこれ、本当に公団の給水塔?
いや、そもそも本当に団地の給水塔?
大きな地図で見る
給水塔の後方にあるのは公団の住棟ではなく警察職員宿舎。そして横は中学校。
この立地では疑問を抱いてしまうのも当然でしょう。
でも、そんな疑問もたった一枚の板で氷解しました。
この銘板が目に入らぬか!とばかりに給水塔前に書いてありました。
ここまではっきり書かれていれば疑いようもありません。
紛れもなくこの給水塔は公団将監団地の給水塔です!
ということで、旧公団住宅中最北の給水塔はここではないかと思われます。
(地図で確認する限りこれより北の公団住宅に給水塔はありませんでした)。
それどころか、公営住宅を含めてもここが日本最北端の団地給水塔かも。
「いや、ここより北の団地で給水塔あるところ知ってるよ!」という方はぜひご一報を。
万難を排して必ず行きます!
そんな将監団地ですが、見てはいけないものを見てしまいました…。
住棟妻側の下、フェンスに囲われた金属製の箱。
何だろうと近づいてみたら。
!
直結!
増圧!!
給水!!!
ポンプ!!!!
…これはつまり、あの給水塔は使われてないってことですよね?多分。
他の住棟にも全てこの装置ありましたし。
嗚呼、公団最北の給水塔の運命や如何に!?