日本給水党(団地給水塔鑑賞ブログ)
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大阪府営矢田部住宅

P114008090_edited.jpg

完成:1959年(昭和34年)
管理戸数:303戸
撮影:2008年9月
大阪府住宅供給公社による紹介ページ
地図

長居公園から程近い場所に位置する団地。
建替えが進んでおり、2基あった給水塔のうち1基は既になくなっていました。
残ったこの給水塔も下部がフェンスで覆われていて、いつ取り壊されてもおかしくない状況。
おそらく後から描かれた可能性が高いですが、ワコールを思わせる色使いのラインが印象的です。

P1010370.jpg
給水塔が見えたら、そこは団地。

P1010372.jpg
ほら、見えてきた。

P1010380.jpg

稲穂の向こうに見えるは団地なり。
薄い住棟、極端に低い住棟番号など見所満載。

P1010390.jpg
給水塔の横のポンプ室。デザインも似ています。

さて、今や半分近くが建替えられたこの団地ですが、実は昭和35年に建設大臣表彰を受けた由緒正しき団地なのです。
「府営住宅の歩み」(大阪府建築部住宅建設課/1985年)に、当時住宅建設課長であった寺島三雄氏が左藤義詮知事のお供をして矢田部団地を訪れた際の回想を書かれていますので、少し長くなりますが引用します。

徳利型をした給水塔を中心に、4・5階建の共同住宅が整然とならんだ団地の光景を眺めて色々と知事に説明した。
知事は大変なご機嫌で、住宅への情熱を一期一会の奉仕と修道に結びつけて、話されていたのを思いおこさずにはいられない。大阪府が、府営住宅の大量供給や千里・泉北の開発に、世紀の大事業を手がけられたのも、建築部や企業局の地道な努力とともに、この知事の情熱に負うところが大きかったのではなかろうか。


まず注目してほしいのは、“徳利型”という表現が用いられている点。
僕は勝手にとっくり型と名づけていたのですが、間違いじゃなかったんですね。
そして、恥ずかしながら僕は名前も知らない方だったのですが、左藤知事という方が府営住宅の建設に果たした役割は大きかったようです。
現代の住宅需要に応じて住棟が建替えられるのは当然のことですが、大阪府における団地建設の歴史をふまえて、せめて給水塔だけでも残してほしいと思ってしまうのは、僕のようなマニアだけではないと思うのですが…。いかがでしょうか?
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Comment

No.36 / yan [#mzMb781o] 初めての給水塔

30年近く前、祖母がここに住んでました。部屋に風呂がなく、泊りで遊びに行った時は近くの銭湯に行ったのを覚えています。もちろん給水塔のことも覚えています。さすがに本数や色付けされてたかまでは覚えていませんが、あの形はしっかり目に焼き付いています。だから今、日々利用する泉北高速線から見る堺の八田荘団地の似た形の給水塔を見ると幼き頃を思い出し心が和むのかもしれません。今度実家に帰ったらアルバム探してみます。給水塔写ってるかも。

2009 10/26 (Mon) 23:16 編集

No.52 / クロねこ [#-] なつかしいなあ

この団地ができた時に生まれて、以後約10年間住んでいました。残存している給水塔の真後ろ(南)の棟です。当時は、給水塔が2機あって、残存しているのが大きいほう。ペインティングはなく、コンクリートそのままでした。給水塔の根元には、コンクリートの大きな庇と褐色のレンガの塀。よく登って遊んだものです。コンクリートの庇から広場にかけて、男の子たちが野球をしていました。給水塔に隣接して、大きなガレージほどの給水塔付随施設があって、これもレンガづくりでした。給水塔の庇の奥に身をひそめると、うす暗いコンクリートと鉄の間仕切の中に、カーンという音が響いて、水の匂いがしていました。今、給水塔の横に建っている棟は、当時は無くて、広い公園でした。木のすべり台や木のシーソー、砂場、東側には白詰草とれんげとタンポポの咲く丸い広場がありました。現在、自転車置き場になっている棟の全面部分は、当時は桜並木で、春には満開の桜の間から、秋には紅葉した木々の間から、給水塔が臨めました。高い建物がなくて、青い空がずっと広がっていたのを覚えています。小さい方(北寄り)の給水塔にも、よく遊びに行きました。もともと田んぼを埋め立てた立地なので、小さいほうの給水塔のある公園では、梅雨になると水たまりでタニシが沢山とれた・・・。
とてもなつかしい思いでです。

2011 03/08 (Tue) 18:16

No.53 / UC@日本給水党党首 [#-]

>クロねこさん
やはり給水塔の塗装は後の時代になっての物なんですね。
既に無い給水塔と高さが違っていたというのは初めて知りました。
そして、当時の風景が目に浮かんでくるような文章に感動しました。
素敵なコメントありがとうございます。

2011 03/09 (Wed) 23:27

No.54 / クロねこ [#-] 26(号)棟が立て替え・・・。

先日のコメントにお返事下さって、ありがとうございました。嬉しかったです。
最近知ったのですが、給水塔の南側の団地が4月31日付けで住人退去、5月から立て替えのために壊されるそうです。懐かしの26(号)棟も取り壊しの運命に・・・。
写真を撮りに行こうかと思っています。

2011 04/12 (Tue) 23:07

No.55 / UC@日本給水党党首 [#-] Re: 26(号)棟が立て替え・・・。

>クロねこさん
なんと!南側部分もとうとう建替えですか…。
情報ありがとうございます。
私も近々再訪しようと思います。

2011 04/16 (Sat) 17:14

No.193 / 19 [#/.OuxNPQ] 給水塔はもうないんですね

ふとしたことでグーグルのストリートビューで見てたら給水塔も公園も見当たらなくてちょっと寂しい思いをしてたところにこのサイトに辿りつきました。

30年ほど前の小学生の時にこの団地に住んでました。
当時は団地は2階建てで風呂はなく銭湯にいってた記憶があります。
この給水塔あったところには緑豊かな広い公園があり、よく紙芝居屋がきてたのも記憶にあります。
東側のタンポポの咲く丸い広場にブランコがありよく靴飛ばしをして遊んでました。
毎日のようにここの公園で遊んでた懐かしい少年時代の思い出が・・・

引越してから一度も訪れてませんが懐かしくてちょっと訪れようかと思ってみたり・・・
懐かしい少年時代の記憶を思い出させてくれてありがとうございました。

2015 04/19 (Sun) 03:23 編集

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2008年10月結党。
以来、世間一般からはもちろんのこと、団地鑑賞界においても給水塔鑑賞界においても傍流に置かれがちな“団地の給水塔”の地位向上を目指し活動している。
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