八王子大和田郵政宿舎
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完成:1971~1972年(昭和46~47年)ごろ?
戸数:380戸?
撮影:2011年7月
Googleマップ
というのも、以下のブログのエントリーを読み、給水塔を残して団地が解体されたと知ったから。
aki's STOCKTAKING: 元八王子大和田郵政宿舎解体中/4
もう一度くらい訪問できればと思っていましたが、もはやその機会は失われたので記事にする次第です。
中層住棟が10棟、南面並行配置で並ぶ基本に忠実な団地。
案内板は色褪せていますが、郵便番号だけはしっかり張り替えられています。
さすが郵政宿舎。
訪問した3年前の時点で、ほぼ住民はいない様子でした。
当然洗濯物などはなく、近年塗替えをしたのか外壁も比較的綺麗なのでまるで新築住棟のようにも見えました。
そんな中で、手入れされなくなって伸び放題の芝生が、古い団地であることを誇示しているかのよう。
ほとんどの住棟の階段室入り口にはこのように板が打ちつけられ出入り不可になっていました。
ただ、一部このようにまだ板が貼られていない階段室もありました。
人が住んでいる感じはありませんでしたが。
住棟はオーソドックスな形状ですが、給水塔はかなり特殊な形状をしています。
直線だけで構成された非常にモダンな外観。
頂部は枡を載せたような形。
今これを書きながら思いついたのですが、このように塔体からせり出して頂部に直方体が載ったような形状の給水塔を「枡型」に分類します。
角度を変えて北西方向から。
ちなみに全く同一形状の給水塔は横浜の郵政宿舎で見たことがあります。
もしかしたら郵政宿舎は全てこの形状の給水塔だったのかもしれませんが、自分自身は他に郵政宿舎の給水塔を見たことがないので確証はありません。
さすがに2団地のみで採用された形状の給水塔、ということは無いとは思いますが。
もしや〒マークを意識している?
深読みしすぎか。
給水塔出入り口の扉はそれなりの経年を感じさせてます。
住棟も給水塔も直線で構成されている中、集会所の屋根はとんがり屋根ではあるけれど少し丸みを帯びています。
団地の北側の交差点はその名も「郵政宿舎北」。
宿舎解体後、交差点名はどうなるのでしょう。
住民の姿は見かけませんでしたが、営業車を停めて昼寝中の方が何人かいたことを付け加えておきます。
今回の記事を書くに当たっては、aki's STOCKTAKINGさんの宿舎関連記事を参考にさせていただきました。
団地完成年や戸数も以下の記事をもとにしています。
aki's STOCKTAKING: 宿舎
完成年についてはコメント欄で昭和46年とする方と47年とする方がおり、国土地理院の航空写真を見ると昭和46年4月撮影の写真では敷地の造成が終わっていて建設はまだという状態に見えるので、概ね昭和46~47年ごろというのは間違いないと思います。
また、戸数についても上記記事に記載の380戸で間違いないと思いますが、自分が公的な記録に当たって調べたものではないので一応「?」マークを付けてあります。
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